読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

8σの人

冷酷紳士の物語

世界に一つだけの花

くそ暑い休日の真っ昼間に紺色のジャケットをしっかり着込み、
花束を片手に佇んでいる男。
そうです。私です。
f:id:snowcreek:20160625061734j:plain

待ち合わせの15分前には到着するタイプの人間なもので、
待つことには全く苦痛を感じないばかりか、
むしろこの時間を使っていろいろな事を思考できるのが楽しかったりします。

で、いつも通り徒然なるままにいろいろ考えていたのですが
ふと、花束なんて買うのは初めてかもしれないなと思い当たりましてね。
そこから思考がいろいろ飛躍しまして。

そもそも何で花束なんて用意しているのか?
何でこんなカッチリした装いなのか?
これからプロポーズでもするのか?
いや、それは給料3か月分の指輪か。
じゃあ告白か?気合い入れたデートか?
でもデートに花束なんて用意している人見たことないよな。都市伝説かな?海外では普通?
あ、テレビで見るのは薔薇の花束が多いかも。
じゃあいろいろ組合わさっているこれはそういう感じじゃないな。
そもそもデート用に発注してないからな。
デート用にだったらもっとしっかり具体的に発注しないとダメだよな。
適当に予算だけ告げてあとはおまかせなんて女性が知ったら怒るだろうな。
でも現実問題男には花のことなんて全くわからないし、どの生産者の元でどんな環境でどう咲いたか、なんと言う名前で見頃の時期はいつかなんてどうでもいいんだよな。
結局は人間も同じでみんな適当なフィルターを持っていて、
予算がいくらまでとか、赤い花を中心にとか、これくらいの大きさでとか
そういうふるいにかけられていって残った者を選んでデートしたり結婚しているのかもな。
それなら同じようなスペックを持っていれば誰でも
良いって事だよな。
愛だの恋だの運命だの言っているけれど、全部幻想に過ぎないんじゃないのか?
この人しかいないなんて事はあり得ないよな。
つまりONLY ONEなんて嘘だよな。
ということは
「人類ななじゅう数億人いて、同じ人間が3人はいるとは言うが、8σみたいな人間は8σしかいない。唯一無二の存在だ。」
と言われる程の様子がおかしい私(自覚なし)は
つまるところ存在そのものが嘘であるという事か。
だがそれで良い。
量産型の人間と一緒にいて何が面白いものか。
仮に私が8σとすれば、符号を反転した8σも存在するはずだ。
どうせならそれくらいのインパクトのある
存在そのものが嘘のような人間と添い遂げたいものではないか。

そこまで考えたところで待ち人が来たので思考終了。
私のハートにズドーンとくる人はいつになったら現れるのかしら?

結論
可憐に咲こうが気高く咲こうが何年もの時間をかけて咲いた花であろうが、
その花を手折る者にはそんなこと知る由もない。

今日の一言
夢落ち